おっさんレンタルが話題に? [社会]
最近、「おっさんレンタル」というサービスが話題になっています。
その名称からすると、なにか如何わしい事を想像してしまいますが、
れっきとした、まっとうなサービスのようです。
おっさんレンタルとはスキル、経験が有り結構イケてると勘違いしている、
おっさんをレンタルするサービスで、例えば
「47歳男性を1時間千円でレンタルできる」というものだそうです。
そんなのレンタルする人がいるのか?と思いきや、
2012年に開始され、依頼の数は既に千件超。
どんな人がレンタルするのかと言えば、
半数以上が10~20代の若者からの依頼だそうで、
人間関係について相談するというのが大半みたいです。
このレンタルされる側の″おっさん″のブログには、
レンタルを始めての感想として「『友達や家族に相談した
くないことも、第三者なら気軽に話せる』これが、おっさん
レンタルかなと思います!」と述べられています。
親と子、上司と部下といったタテの関係でも、友達や同僚と
いったヨコの関係でもない、第三者的な「ナナメの関係」の重要性は、
これまでも指摘されてきました。
「おっさんレンタル」は、ナナメの関係への需要に応えるものでもある
のだろうと思われます。
学校教育でも、地域住民との関わりを通し、子どもたちを育む取り組み
が注目されています。
地域のナナメの関係の理想は、若者が年配者に悩みを相談しアドバイスを受ける。
高齢者が子ども達の成長に元気をもらう……ということが自然と行われる事。
そうして日常的に励ましを送り合っている、世代を超えた多様な人々との関係は、
人生に豊かさを与えてくれると思います。
共に泣き、共に笑う、というような共に生きる絆が、
いわば人々の渇いた心を潤す″セーフティーネット(安全網)”
をつくりだせるのではないでしょうか。
「おっさんレンタル」に沢山の需要があるということは、
それだけ、人間関係の希薄さが露呈されている反面、
人との関わりを求めている人が多いことも表していると思います。
レンタルに頼らなくても、日常的に気軽に相談できる相手が身近に
いるような地域社会を取り戻して行かなくてはいけないのでしょうか?
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2015-05-25 18:41
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