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ミステリー小説でオチが大どんでん返しのストーリーおすすめランキング [エンタメ]

振り込め詐欺の被害額が増加するなど、現実の生活で騙されるのは勘弁して欲しいですが、
物語に騙されるのは、やられた感が大きいほど痛快な気持ちになりますよね。

巧みな語り口や練りに練られたな構成、奇想天外なトリックで、読者の度肝を抜く。
そんな作品を日本のミステリー小説の中から紹介します。



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葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)  歌野 晶午 (著)

友人に頼まれて悪質な霊感商法の絡んだ不審死の謎を追う、元私立探偵は、
自称「何でもやってやろう屋」。
女好きで、純情なところもある主人公・成瀬が魅力的です。

彼は事件の調査を進める中で、自ら命を絶とうとしていたさくらという女性を助け、
その結果恋に落ちますが・・・。

多数の人が無意識に持っている偏見を利用した衝撃のラストは、
絶対に映像化不可能!花が散った後の桜の木をじっくり見たくなります。



この闇と光 改版 (角川文庫)  服部 まゆみ (著)

幼い頃から森の奥にある別荘に幽閉されている、盲目のレイア。
どこかの王らしい父は不在がちで、母はすでに亡くなっています。
レイアは世話役のダフネのいじめに怯えながらも、賢く気高い「光の娘」に成長していきますが・・・。

目の見えない子供が言葉をおぼえ、文学を愛するようになるまでの過程に引きこまれます。
世界の闇と光が入れ替わる後半は恐ろしいくも美しい。
サプライズだけではなく、文章や表現を味わいたい人にもオススメ。


儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)  米澤 穂信 (著)

「このミステリーがすごい!」や「週刊文春ミステリーベスト10」で1位に輝いた『満願』にも
サプライズはありますが、こちらもオススメ。5つの話が収められた短篇集です。

特に素晴らしいのが「玉野五十鈴の誉れ」。純香の家では独裁者のような祖母に誰も逆らえない。
ある殺人事件がもとで、祖母は純香を幽閉。使用人でたったひとりの友達でもある五十鈴とも
会えなくなってしまいます。五十鈴の「誉れ」とは何なのか。戦慄のブラックなオチ!



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夜よ鼠たちのために (宝島社文庫)  連城 三紀彦 (著)

2014年版「このミステリーがすごい!」の復刊希望アンケートで第1位に輝いた名作短編集。
9編の収録作はいずれも人間の情念が起こした犯罪を描き、最後には世界が反転するような驚きが
待っています。中でも表題作の結末は衝撃的。

誰にも愛されずに育った「俺」は、大切な鼠を失った
ことがきっかけで、他人とうまく付き合えるように自分を矯正する。
ところが、愛する妻が死に追い詰められてしまい……。孤独な男の哀切な復讐劇です。


イニシエーション・ラブ (文春文庫)  乾 くるみ (著)

前田敦子主演で映画化されることでも話題のベストセラーです。舞台は80年代後半の静岡と東京。
sideーAでは大学生の鈴木が、合コンで歯科衛生士の繭子と出会い、クリスマスを一緒に過ごすまでを描く。sideーBでは就職した鈴木が、繭子と遠距離恋愛になってからの出来事を追っていく。

バブル時代の凡庸な恋愛模様が、sideーBのラスト2行でひっくり返る。
初読のときは他愛ないものに感じられたカップルの会話が、
再読するとものすごくシニカルに読めてしまいます。

シューマンの指 (講談社文庫)奥泉 光 (著)

高校時代、音楽室でピアノを弾いていた「私」は、天才ピアニスト永嶺修人と初めて言葉をかわす。
修人の影響で「私」はシューマンの音楽に傾倒していく。音楽を語る言葉が美しく、「音楽による描写」に
語り手を設定したというシューマンの曲が聴きたくなります。

特に語り手が死体を発見する前に流れる「幻想曲」。
指を切断したはずの修人がなぜピアノを弾いていたのかという謎に惹かれ、
ドンデン返しの連続のラストまで一気読みしてしまうこと請け合い。


アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)  伊坂 幸太郎 (著)

大学生の椎名は、一人暮らしをはじめたばかりのアパートで全身黒ずくめの長身の青年に出会います。
河崎と名乗った隣人はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と椎名を誘う。
同じアパートの別の部屋に閉じこもっている留学生に、広辞苑をプレゼントしたいというのです。

もちろん断りますが、椎名は決行の夜、なぜかモデルガン片手に書店の裏口を見張る羽目に。
書店襲撃事件が起こる現在と、平行して語られる二年前の出来事の関係とは?
驚きだけではなく、切なさも魅力的な作品です。






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